The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

ぼくの秋がきた。

昨日も福岡にいった。最近毎週のように通っているけどいまの自分にとっては刺激的でとてもいい。いろんなアーティストの方との哲学とくだらない内容の入り乱れた会話は山で新鮮な空気を吸っているようにカラダを活性化させてくれる。

ここ2日ほど急に涼しくなった。夜や朝など肌寒いほどだけどそれもまた心地よい。家や人の温かさが染みわたるこの季節は人間にとって必要な気がする。

今日は9.11。5年前のあの頃、ぼくは写真に対する最初の悟り(ひらめき)があった時期でそのときにあの事件が起きて衝動的にニューヨークに向かったのを思い出す。たったの20日ほどだったけどミッドイーストにアパートを借りて毎日ひたすらに写真を撮ってまわった。だから9.11という日はぼくにとってとても意味のある日になった。実際に現地に行ったことで自分の中でとてもリアルな出来事になったし、その時期に写真の悟りを開いたから。写真を撮るにはまずカメラを抱えて現場にいること。写真とはリアリズムの追求なのだから。

そんなことをね、肌寒くなると毎年思います。

作品「New Yorkのアパート2001」

Apart2_1