The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

OLYMPUS

あんまりやらないカメラネタ。

自分にとって写真は撮ってナンボなので

カメラ(モノ)に主題を置いたことはあまりやらないのですが

作りは良いが宣伝は下手なオリンパスに人肌脱ごうかと思ってひとネタ。

今年発売予定のオリンパス最高級機がモックアップで発表されています。

1000万画素超のフルスペック機種になるのは当たり前だし

ここで機能は語りませんがメーカーの意欲はなかなかのものです。

もともとコダックが提唱したフォーサーズシステムを唯一頑なに守り

実際にE-1でプロの間に信頼をもたれているのは企業の職人姿勢に尽きます。

一眼レフカメラというのはじつは簡単に作れるものではなくて

特にシャッター部分の設計にはロレックス並の精密さと耐久性が

必要と言ってもよく、更にその品質を安定させて製造、組み立てするには

下請けさんや工場の方々の協力なしには作れない一種の工芸品ともいえます。

たとえばパソコンは精密機械ではありますがラインでの製造、組み立ては意外に簡単。

職人技術がないと組み立てられないなんてことはありません。

一方、一眼レフカメラはニコンなどでも何十年も勤めているおじさん、おばさんが

熟練の腕でコンマミリ単位で組み立てを行っています。

オリンパスではバブル崩壊以降、一眼レフのカメラ生産をストップしましたが

ノウハウを持つ従業員さんを解雇しなかったと聞きます。

デジカメになってCCDの開発は電器メーカーならどこでも出来ますが

カメラボディの生産は長い経験と職人さんを確保しているメーカーにしか作れないのですね。基本技術の高さが必要な製品だからこそ日本が世界をリードしてきたわけです。

アメリカ大手フィルムメーカーのkodakがカメラ開発からどんどん撤退方向に向いているのもそんな事情のようです。

オリンパスのカメラ部門は職人らしい質実剛健なとても良いカメラを作ります。

21世紀にそのちょっと古くさい気質はぜひ守り通してほしいと思います。

また、デジカメのデメリット(画像周辺部の光量と解像力の低下)を

唯一抜本的に解決しているフォーサーズシステムの良さももう少し広まってほしい。

早く発売してほしいE-1後継機。(これは初期のモックアップ

Olympus_1

最近のモックアップ。(全然ちがうじゃん。前のは発表しなくてもいいんじゃ。)

O21

O22

なにより欲しいハイスペックレンズ。

みなさん、カメラ買うときはレンズにオカネをかけましょう。

写真はレンズで写るんです。

O3

14-35mm/f2.0 いいなぁ。ぜったい買うね。

シグマの単眼、30mm/f1.4もいい。もう出てるけどね。