The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

病院

 風邪をひいた。

 週末の海風が引き金だったのか、その夜から体調を崩して仕事に出た。
計りたくもないのでそのまま出てきたが、やはり熱がある風で
ぼーーーっとして関節がやや痛い。昨日の夜はお腹も下したし
自己診断ではほぼ決定だ。
 問題は今流行りの新型なのか、もしくはこれまた最近話題の胃腸炎
お腹風邪なのか。

 医者でもない自分が考えても無駄だし、さて仕事(撮影)に行こうと
向かったロケ先。

 病院。

 病院のパンフレット用の撮影だったのだ。
病人である自分だが、まずはキチリと仕事をこなさなくてはならない。
「はーい、みなさん笑ってくださーい!お医者さんの笑顔が患者さんを
救いますよーぉ!」などと、今まさに自分がしてほしいことを思い浮かべ
ながらハイテンションで撮影を続ける。これがややこしい。

 撮影に関してはお医者さんたちもどうしていいか分からないし私が
プロだからもちろんリードもするし皆さんも私を頼りにしてくれる。
 至極正しい。

 が、本当は私が思いっきり頼りたい気持ちなんだ。
昨日、病気の人間が医者に頼られている状況はツライと知った。

 撮影終了後。
そのまんま診断してもらう。

幸い、新型でも流行のナントカでもなかった。
38度ほどの熱もお医者さんの的確な薬とキムタクが飲む滋養強壮剤
(これは後日にまた)で見事に回復。いまは少々の疲れ以外特になし。

 診断寸前の看護士さんたちの笑顔は天使に見えたのだった。

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