違い鷹
朝早く、人吉の青井阿蘇神社の撮影に向かった。
この季節の人吉らしく球磨川の谷は霧にむせていて撮影が少々心配だったが
着いてみれば1200年続く神社のオーラと重なって美しく、自分にまとわり付く霧も
心が澄んでいくようでかえって心地よかった。
準備やアングルに気をとられて気がつくのが遅れたが、よく見れば阿蘇青井神社
には「丸に違い鷹の羽」の家紋が大きく架けられている。
神社の方に聞いてみると「もともとは(約1200年前)並び鷹だったようだが、400年前
あたりから違い鷹が架けられるようになった。今では最北の青森の阿蘇神社まで
全部違い鷹だ。」という。
何を隠そう私の家がこの「丸に違い鷹の羽」なのだ。
違い鷹は武士が好んだ家紋で有名だが、そのうえ全国の阿蘇神社も同じ家紋と
なるとちょっと自慢げな気分になり親近感も湧いてにわかに嬉しくなった。
撮影後、なにか家紋のグッズがないかなと、社務所の売店を覗き込んだら
家紋入りの扇子が売ってあってちょっと心惹かれたが、数分後にようやくミーハー
なことに気づいて何も買わずに神社を後にした。
前々から思っているのだが、もうちょっと家紋を身近にしたいのだ。
やはり、冠婚葬祭に家紋入り羽織を着るしかないのだろうか。
家紋の使い方は難しい。
私のように家紋に興味のある方はまずこちらから。