The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

高校時代の憧れ

ここしばらくずっと探していた。
そして、札幌で見つけた。
オリンパスOM-4ti / zuiko40mm f2.0パンケーキ。

世界最小最軽量一眼レフでデビューを飾ったOM-1の最終型。
絞り優先にスポット測光とハイライト、シャドー値も測れる独特の機能は
高校時代憧れのカメラだった。
初めて一眼レフを買ったのは20才のときだったけど、なぜかこのカメラと
キャノンAE-1+Pのカタログだけは高校の時から大事に持っていたのを思い出す。
ファインダーやインジケーターの見やすさ、操作性、耐久性など機能は一流ながら
とにかく小さくて軽い。そして、デザインも秀逸だと思う。

さらに、40mmのパンケーキがまたいい。
この時代の他メーカーのパンケーキはテッサーのような硬さが感じられて
今の自分の好みではない。ガウスタイプのこの40mmはボケ味が柔らかくて
今にして思えばかなり時代の先をいった贅沢なレンズだったと思う。
世間ではシャープではないという評価もあるようだけどとんでもない。
この時代のパンケーキはよりシャープさが重視される傾向だったんだろう。
ボケと近接撮影を重視したこのレンズは今の時代こそ生きる玉のようだ。
というか、おそろしくシャープなんだけど

小さいボディに薄いパンケーキ。写りがよくてデザインもよし。
そんな伝説のカメラも今の時代は底値で売られている。
嬉しいやら悲しいやら。

とりあえず憧れから20数年ぶりにようやく僕の手にしっくりと収まった。

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なんて美しいカメラだろう、と僕は思う。

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昔の取説はかっこいい。本当に興味のないヤツは買うべからず、の空気さえ出ている。

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モデルさんもなんか自然。このくらいバタ臭いほうが好きだ。

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我が家の記録&ブログカメラでデジカメ一眼世界最小最軽量のオリンパスE-420
どうかするとそれよりコンパクトなOM-4ti。どちらもパンケーキ。
オリンパスはこの精神を貫いてカメラを作り続けてほしい。

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Nikon D3

どうやったらこんなに大きくなるんだろう?の図。
仕事だからもういいけどね。ニコンだから許すけどね。