写真でもない、コピーでもない
先週、山口県立美術館に行ってきました。
吉村芳生さんの個展「とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」がどうしても観たくて最終日になんとか滑り込んだのでした。
鉛筆1本での表現とは到底信じられない驚きの描写と根気にただただ圧巻!家族連れも大勢いらっしゃってましたが、大人から子供まで「えぇ!これ鉛筆で書いたの!?」と、驚愕の声があちこちで聞かれ、現代アートの中でもこれほど伝わりやすいものもなかなかないなぁと、考えさせられました。会場にあった「写真でもない、コピーでもない」のコピーがとても当を得ていて、「なぜ、ここまで苦労してまで写真と見間違うような絵を鉛筆でわざわざ書くのだろうか?」と思わせます。その疑問こそが現代アートの入り口。そう思ってしまったときから既に吉村さんの世界に引きずり込まれているわけです。すごいなぁ。
興味がある方はこちらのHPで見てみてください。
いやぁ、行ってよかった。熊本にもぜひ来てほしい作家さんでした。
zuiko 28mm f2.8 / Fuji RAP
触発されて、ロビーに置かれた色鉛筆でお絵かきする子供たち。アートがこうやって伝わるのは、とても望ましい。