The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

憧れの70年代

 1968年1月生まれの僕は小さい頃(幼稚園〜小学校低学年)、6〜10才ほど年上の従兄弟たちととても仲が良くて夏休みからお正月、春休みと長い休みの時はいつも泊まりに行ってまとわりついて遊んでもらっていた。
今思えばよく遊んでくれていたなと感謝しきりなのだけど、その影響で僕の原風景はすっかり70年代中から後期あたりになってしまっている。あの時代母がやたらお洒落で、もしかして女優さんですか?みたいな格好でゴールドのニッサングロリアを乗り回していたのも影響大だろう。従兄弟がフォークギターを買ってフォークソングを歌うのをマネしたり、大工の叔父さんのところに修行に来ていた20才くらいのお兄さんが乗るシルバーのニッサンチェリーに乗せてもらって初めて牛深に行き、眩しいほどに透きとおる海とクルマのシルエットを鮮明に記憶していたり(チェリーでスピンターンとかしてくれていた)。あの頃検挙率ナンバー1と言われた青のブルーバード510のお兄さんもいて、膝に座って運転させてもらったりもしていた。別のおじさんは新車のビートルにも乗せてくれたし、従兄弟のお姉さんが福岡でモデルをやっていてその彼氏が真っ赤なシボレーカマロでやってきた時は度肝を抜かれた。別の従兄弟のお姉さんの彼氏はハーレーのFLポリス仕様で、デートのお誘いに来ていた。
そんな青春時代を過ごす従兄弟の兄さん姉さんが僕は大好きで、気がつくと同年齢の友達と遊んだ記憶は薄く、大人に憧れて早く大人になりたくて、そうして大人になった今でもあの時の影と想い出を時折追いかけてしまうようだ。

しかし、ひとつ困ったことと言えば同い年の仲間と過去の話しになったときは、一人微妙にずれてしまうこと。もちろん同じ時代を同じように楽しんで過ごしてはいるのだけど、僕の心の憧れはずっと70年代。ストーンズの第2世代時代、オリビアニュートンジョン、ABBA、クルマのラジオから流れていた太田裕美の「木綿のハンカチーフ」だったりする。
そもそもこんな記事をなぜ書くことになったかと言えば、昨日の朝、出勤中のクルマのラジオから金井克子の「他人の関係」が流れてビビッたから。クルマの中で歌を追いかけた後、僕の口はなぜか、ちあきなおみの「喝采」を口ずさみはじめていた。同世代はピンとこないだろうなぁ。

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この人が犯人です。笑
パッパッ、パパッパ♪


この記事を書きながら聴いている曲はこれ↓


たまらん!もう大好き、草刈正雄のセンチメンタル・シティ。なぜか切な〜くなる。田中邦衛との「華麗なる刑事」は深く記憶に残っている。

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「華麗なる刑事」で草刈正雄が乗っていた「ミツビシλ(ラムダ)」
大人になったら絶対乗ると思っていた。↓

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この時代はデザインがアグレッシブで美しい。

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インパネもアグレッシブ。ハンドルステムが1本だし。

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従兄弟とのドライブ中にラジオから流れていた記憶が懐かしい
木綿のハンカチーフ
ついでに「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」
今聴いてもかっこいい本物のロックだ。