The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

夏、ふたたび

映画「NOT LONG AT NIGHT」のロケハンで再び天草・牛深へ行ってきた。
10月も終わろうかというのに、いくら南国牛深とはいえ、いくら天気がよかったって言ったって、ありえないくらい夏めいた3日間だった。目の前にあるただでさえ吸い込まれそうな碧い海に飛び込みたくて仕方なくなるほどの陽気で、この季節に真っ赤に日焼けしてしまった。それでも、吹く風は優しくて雲ひとつない空と深い海、波の音と自由に飛び回るトンビのヒョロロローーの声を聞いていると、心が刻々と浄化されていくのがわかる。困ることといえば、牛深から帰りたくないという病気がまた発症してしまうことだろう。今回の映画に参加する、同行したクリエイターやアーティストもこの天草の洗礼を受けて、言葉をなくして海を眺めていた。
この美しくて繊細な景色を持つ天草の道を舞台にロードムービーを作れることを本当に嬉しく思う。これからは急ピッチ。また、近いうちに牛深まで行くことになるのだけど、それが待ち遠しいというのは社会復帰の観点から喜んでいいものだろうか。とりあえず、モノを作る人間なら原点に返れるのだから。まあ、いいか。

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