The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

トイレの会話

帰りの那覇空港のトイレ。

息子まさのぶ(6才)が「ねえ、なんで人にはあんなに黒い人がいるの?」
見ると、隣では黒人さんが用足ししている。明らかに聞こえている距離。たぶん日本語も理解できるだろう。

父「世界にはね、たくさんの人がいるんだよ。だからいろんな人がいていいんだよ」
ま「ふーん、おきなわには黒い人がいるの?」

用を足して手を洗いながら、まだ黒人さんに声が届く範囲。

 

父「沖縄にはね、アメリカの基地っていうのがあるからね、沖縄には白い人も黒い人も、いろんな人がいるんだ」
ま「ふーん、でもにほんにはじえいたいがあるからそれじゃあだめなの?」

父「そうだねぇ。不思議だねぇ」
ま「ふーん、おきなわっていうのはそーいうところなんだね」

トイレを出て、待合い廊下を歩きながら。もう黒人さんはいない。

父「でもね、世界は本当に広いから、黒い人も白い人もいて、髪の毛も金とか銀とかいろんな人がいるんだよ。世界はだから素敵なんだよ。」
ま「え!そうなの?金とか銀のひともいるの?あっ!!あの人、白だ!!」

まさのぶが目の前で指刺した人は頭の薄い白髪の老人だった。

全てリアルな会話です。知らないということは差別ではないが。とーちゃんコワイよ。

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