The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

謎のカメラ、GH4

Fuji X-T1からLumix GH4へスイッチした。
X-T1は小型で写りも良くとてもいいカメラでした。でも仕事をする僕にとってのメインカメラは今の所ニコンD4。そして、サブ機にキャノン7D MarkⅡとう構成。
レスポンスとシャッターチャンスを考えると一眼レフカメラしか信用できず、ミラーレス機がメインになることはないということになっています。
そうすると僕にとって写りは良くても趣味カメラであり、プライベートカメラの域を脱しないX-T1は持っていてももったいない。と、いう理由でX-T1 → GH4に変わりました。ではなぜGH4か。もちろん動画機能ですね。

今まで所持した35mmクラスのデジタルカメラ
一眼レフはニコン、キャノン、オリンパス。コンパクト機でフジ、ソニー。日本製のカメラでいけばこれくらい。いや〜、ソニーでもギリギリですね、僕には。
カメラはカメラメーカー!この意識はやっぱり抜けません。常に時代の最先端精密機械であるカメラを生産するには、永い年月で培われた技術とデータが絶対的に必要である。と思うのです。そう思っていたいのです。
しかし、今回のGH4購入の目的は動画に特化したカメラというテーマだし、形こそ一眼レフでも、中身はほとんどムービー設計。となれば、ムービー業界で世界をリードし続けたのはソニーパナソニックとなる。もう一つはマウントがマイクロフォーサーズなので、もし失敗してもオリンパスに以降できるか?と、保険も考えての決断だった。

そうやってやってきたGH4ですが、なんとも期待を裏切ってくれました。
ライカ設計のレンズで撮影する4K動画や最大フレームレート96fpsを、マイクロフォーサーズの超コンパクトなボディとレンズで実現。これだけでもう十分に凄いのだけど、写真性能はまずオートフォーカスの速さに驚いた。そして、圧巻は秒間40コマの高速連写。

ニコンやキャノンが貫いてきたカメラ思想を全く無視した概念で設計されたGH4は、カメラはもうカメラではなくデジタル映像機器なのだと、クールに訴えかけてくるとんでもないヤツでした。
ボディデザインもLumixのロゴもダサいけど、写真も動画も驚くほどのハイスペックで撮ることのできる、この嫌なヤツはかなりヤバイ存在。残念ながらニコンやキャノンがプライドだけでは生きていけない時代に突入したと思った。

因みにカメラ思想をガン無視したGH4は機能に関する概念も無視しているので、長年フォトグラファーをやっている僕でさえ使い方が理解できないという困った裏切りも見せてくれる。今まではカメラを買っても説明書など流し読みでよかったのに、GH4の説明書をくまなく見ても未だに理解できない機能が満載の謎のカメラ。これからゆっくりとこのデジタル映像機器について理解していきたいと思う。


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f:id:graphes:20150612172253j:plain前にもアップしている画像ですが、これはGH4のテスト写真。
階調性、解像度など申し分ありません。また撮りこんだらアップしたいと思います。