第33回テヘラン国際短編映画祭グランプリ受賞しました。
タイトルが読みにくくて長いですが。
先日、テヘラン国際短編映画祭にノミネートされていた話は書いていましたので、結果報告です。
第33回テヘラン国際短編映画祭アジアコンペティション部門にて、
グランプリを受賞致しました。
写真用カメラに動画機能がついたこと、遠山昇司という同郷の若手映画監督と東北大震災を機に出会ったこと。その他様々なファクターが偶然、奇跡的に、いや運命的に重なって何かに巻き込まれるように真剣に挑むようになっていました。
自分にとって良かったのはムービーの始まりが映画(シネマ)だったこと。
これは遠山昇司監督に始めて会った2011年の春、
「本来、映画(シネマ)と写真は、とても近い関係にあると思うんです。でも、最近の映画はシネマではなくエンターテイメントが多い。僕はあまりそこには興味がないんです。だから食わず嫌いというか、言ってしまえば僕は映画が嫌いなんです。」
と、言って、なぜかこれが始まりのゴングになった。
そして、彼と二人三脚でシネマ製作がスタートした。
我々の美意識を全面に出した、自分達にとっては芸術作品でもあり、観るというよりも深層で感じとってもらうような生と死と希望をテーマにした映画。自分の撮る映像は、写真の感性をそのまま持ち込むことがテーマで、いわゆる動画のテクニックをちょっと無視したやり方とも言える。
もちろん何よりも遠山昇司監督の視点や力量が一番だが、私にとって2作目の撮影監督としての作品で、メジャー映画祭のグランプリを獲得できたことは、写真家として磨いてきた美意識をそのまま映画に反映させて評価をいただいた訳で、映画の賞だけど、何か写真まで褒めていただいたような気がする。
映画を撮れば、さらに写真に気合いが入るという、独特な生き方になっていることは自分にとって、とても幸せなことだ。