樫の木の丸太
樫の木で炭を作る職人さんのところへお邪魔した。
そのおじさんはまだ修行中らしく、近所の名人のおじいさんから学んでいるらしい。
「師匠は温度も計らずに煙だけを見て火をとめるタイミングを決めるんだよ。あれはこの辺じゃあ戦前の人しか出来ないんだよね。」
と、言いながらもそのおじさんが作る炭は、はじけば金属のような甲高い良い音がして、長時間燃え続ける素晴らしい炭。なんでも上には上がいるもんですね。僕にとってはこのおじさんが師匠です。
その師匠から今日は、直系25cmほどの樫の木の丸太をいただいた。
高さも20cmちょっとという感じで作業台にちょうどいい感じ。丸太を作業台というのは普通の人には分かりにくいけど、山で働く人、ブッシュ系の人はテーブルなど人工物はほとんど使わずに丸太など自然で手に入るものでなんでもやってしまう。樫の木は密度が高く重くて、作業台にはかなり都合がいい。この上で薪を割ったり、スプーンを作ったり、コーヒーを飲んだり色々するんです。上手い人はね。あやかります。
樫の木の皮をちょっと剥いたら、磨いてもいないのに艶のある美しい肌が見えた。
先ずはこの丸太を庭で磨くことにしよう。