The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

BMW G310GSがやってきた。所有者としての感想。

まだ乗っている人が少ないのでネットにも情報が少ないですね。
購入検討している方にちょっとでも役に立つでしょうか。個人的感想を書いてみます。

シート高835mm。
どうですか?高いですか?って聞かれます。
僕はオフ車経験もあるし、ドカティのムルティストラーダなどにも乗っていましたから、購入に際してこのシート高はなんの妨げにもなりませんでした。
本当のオフ車ってもっと高いですよね。CRF250 RALLYで895mm。ダートを走れる機能のあるバイクなら仕方ないところ。
ただ、実際に乗ると柔らかいサスがすっと沈むので、身長169cmの僕で両足つま先(ブーツ履いてかかとが5cm浮くくらい)、片足ならべったりと着きます。車体も軽いのでそんなに不安感はないと思われます。が、ここで不安を感じる人は分かれ道でしょうか。

セルをちょっとだけ長めに回してかかるエンジンに火を入れると、単気筒が軽めにトトトトトとちょっと頼りなさげに音を出します。国産250cc単気筒だといかにも回らなさそうな(失礼)サウンドを奏でたりする車体もありますが、この水冷DOHCエンジンは軽快なサウンドで期待感を持たせてくれます。
アクセルをひねると、4000rpmから上はヒュンヒュンとトップエンドまで回ってくれます。ただ、慣らし中は5000rpmまでなので、これから美味しくなるという領域をほとんど使えません。310GSの慣らしは早めに終わらせましょう。

一方で3000rpm以下の低回転はかなりショボいです。大型に乗ってきた僕は、低回転でクラッチを繋ぐ癖があったため、最初はエンスト三昧で立ちゴケ寸前でした。
3000rpm以上まで速やかに回転を上げてスマートにクラッチミートする必要があります。この辺はダートに入った時にも影響するはず。悪路を走る時には速度をかなり落としたり、一度停車して発進と同時にコブを乗り越えていくようなこともあるはず。その回転域でエンストしやすいように思います。(まだそこまでの悪路には行っていないので推測ですが)
メーカーとしてはフラットダートを爽快に駆け抜けるような設定で考えているのでしょう。もうちょっと悪路にチャレンジしたい人は、スプロケをちょっと落とした方が楽しいでしょうね。私はノーマルで十分ですが。笑
(追記)
その後、ちまちまと林道に入ったりしていますが、クラッチミートに慣れたせいであまり考えずにスイスイ走っています。ただ、よりオフっぽく悪路に行くならやはりもうちょっと下が欲しいですね。

舗装路は超快適!
直進はフワッフワのサスと310ccにしては大柄なボディ、座面の広いシートでアメ車のように楽に走れます。スタートは書いた通りに非力ですが、3速まで上がった頃にはイメージがガラッと変わって「めっちゃ走る!」と感じます。
ホームコースの阿蘇、ミルクロードあたりを慣らし中の5000rpm以下で走ってもスピードレンジはほとんど大型バイクと同じ。もちろん、加速力は大型に劣りますが、310ccってこんなに走るんだっけ?という感じです。

タイヤがまたよく出来ていて、舗装路の食いつきもフラットダートでの安心感も素晴らしく、楽しんで長距離からワインディング、横道のダートまでこなせます。なんでも、R100GSの前後タイヤサイズと全く同じらしいですね。
コーナーでの感触などは、以前友人に乗せてもらった1200GSにそっくりのターンイメージでした。小さくてもGSです。

先日は、1日で400km(8割は一般道)走って来ましたが、まだまだ余裕。正直、310ccでこんなに走れるとは思っていませんでした。日本1周をさらっとこなす能力があると言えます。

因みに、その時の燃費は実測計算で33.4km/l
メーターのコンピューター表示で32km/l

メーター表示が実測より下って安心感があります。
とりあえず、僕の310GSは現在、走行距離700km。

とにかく慣らしを終わらせたいと思います。

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