The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

災難

タイヤを交換するためにXLRで仕事場に向かった金曜日。自宅から数Km走ったところで異変が。フロントブレーキが勝手にかかって停止してしまった。エンジントラブルもやっかいだが、ブレーキが固着すると1m動かすにもオオゴト。たまたまバイクが軽いから引きずればなんとかなるものの朝からゼエゼエハアハアである。工具をなにも持ってなかったのでどうしようもなくとりあえずバイクをおいて出勤。スタジオから3件となりのキックスタートというバイク屋さんでタイヤ交換予定だったのでお願いして引き取りに行ってもらう。仕事をしてると昼にはバイクが仕上がり「エアがかんでるかと思い一応フルード交換しておきました。いまは普通に動きますよ」とのこと。タイヤも新品になって一安心。

仲間のお店、ハービーズに寄り、これまたモゲていたリアウインカーを交換。ちょっとだけ綺麗になったXLRでウキウキと帰宅途中またもやフロントブレーキが固着!

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ハービーズに救援を頼んで8mmレンチを持ってきてもらいエア抜き用のボルトを緩めてとりあえず応急処置。ピストンの張り付きをとる。ハービーズに戻るととにかくキャリパーをばらすことに。「まかせときなっせー。こぎゃんたオーバーホールすれば一発たい!」と、ハービーズのボスは張り切ってばらす。見ると確かに2個あるピストンの一つが固まっている。「こったいこったい。ぴしゃりキレイにしてモリブデンばごちそうしとぉく。」俄然張り切るボス。組み上げてブレーキオイルも足すとたしかに快調にスコスコと動く。「乗ってきてん。ぴしゃりだけん!」ボスはぴしゃりが好き。100mも走って帰ってくる。「どぎゃん?よかろ?」「うん、スコスコは動くけどショベルよりブレーキが効かんよ。」「あーん、しばらく乗りよきゃき〜く、き〜く。」いつものドタバタ会話が始まる。

とにかく日も暮れたし、ボスは頑張って働いてくれたし腹も減ったし。「あんがとーっ!」と言いながら帰る。そして、数km。同じようにバイクは止まる。

もうコリゴリ。誰か「ぴしゃり」してくれ。

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