The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

永遠の悩み

我が写真部の部室、ハービーズ。

Dazzleさんとオーナーの最近の悩みはZF系レンズです。

ZF系とはコシナが生産するニコンマウントのカール・ツアィスレンズのこと。

ユーザーを裏切らない姿勢を貫くニコンには

これまたニコンを裏切らないファンも多く

そのファンが長年揃えたニコンシステムは撮れない写真はない、と

いうくらいなんでもラインナップされている。

それに加えてツアィスレンズで究極の画質を手に入れることができるわけです。

プロでやっているとよく聞かれるのが

「ライカやツアィスって結局、本当にいいんですか?」という質問。

答えは「最高です!!」。

写りはもはや神の領域に達しています

ただし、最高の画質が撮れるからそれが最高の写真かというと

そこが違うから写真は困ったもの。

たとえば、オリンピックに見るようなスポーツ写真など動きのあるものは

芸術的、絵の美しさよりもシャッターチャンス優先。

その瞬間をいい構図でピントをキリッと入れて撮ることのほうが大切なので

ピントがマニュアルのライカなどではそうそう撮れるものではありません。

その点、ニコンやキャノンなどは、まず、撮り逃しの起きないことを優先させた

システムなのでオートフォーカスのスピードや精度、連射機能では独壇場。

従ってライカやツアイスを使う人はじっくりと作画する静物系、もしくはアート系。

ニコンなどはスポーツや動物写真などを得意とする、とうことになってしまうのです。

さらに悩ませるのがその価格。どーしたところで外国系のモノは高く

「じゃあ、それで!」と気軽に言える金額でもない。

さて、我が写真部の皆様はなにせ趣味ですから何を撮るかは自由なのだが

逆になにを撮るかも判断しづらく、だからといって「なんでも買う」、

というわけにもいかず苦悩の日々を迎えるわけです。

もちろん趣味ですから好きなモノを買えば良いのですが

なんともモノというのは終わりのない世界。

好きなものが見つかるほど苦悩するという

まか不思議な現象は永遠にニンゲンにつきまとうのです。

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必殺技の「アタマにきたから、全部買う!」は、必殺だけにできるだけ避けましょう。