Next Project
熊本県の捨て犬の年間殺処分数、約6000匹。
その数は人口1300万人が住む東京の約10倍。(東京の殺処分は約600匹)
数だけを見てもおかしな数字だが処分場に入れられた犬たちの目を見れば
きっとそれだけでは済みはしない。
捨て犬でも雷に驚いて逃げ出した飼い犬でも法律上、3日保管後には
毒ガス室に入れられ殺される。
行政が悪いのではない。これは自分たち人間が作った身勝手なルール。
そしてなにより飼い犬を気軽に買い、捨てる、その心ない人間の数の多さに他ならない。
KKTの村上美香さんはそのことに気づいてから約3年間、仕事の合間を縫って
ボランティアで学校の子供達に講演会をしてきた。
「命はそんなに軽いものじゃない。たかが犬?そんなものじゃない。」
彼女が行ってきた心のこもった講演は子供達に少しずつしっかりと届きつつある。
講演の際、子供達が書いてくれた感想文をたまたま読んだ私はそう実感するとともに
これはアートでもっといろんな人に伝えられるかもしれないと直感した。
それは子供達のつたない文章がむしろ美しく、直感的だったからかもしれない。
アートは理屈を通り越して直感的に人に伝える能力があります。
この力を使ってどんな命も軽視しない、愛のあるムーブメントを起こせたら。
この気持ちを受け取った5人の熱い作家たち。
そして村上美香さんとともにただいま作品を制作中です。
KKTさんもこの企画をテレビで追いかけてくれています。
みなさん、是非見にきてください。
楽しい展覧会とは違いますが、感動を与えられるような珠玉の作品を
今みんなで作っています。
美術館の中がみんなの美しい心でいっぱいになりますように。
「The Dog Speaks a Thousand Words」展
殺処分を受ける犬について考えることから、広く命のあり方について訴えるアートエキシビション。
場所 熊本県立美術館分館 展示室1
期間 3月31日(火)~4月5日(日)
主催 村上美香 ・ Love Dog Arts
協力 Graphes
参加アーティスト
村上美香・森 賢一・許斐良助・松永 壮・中川哲子・コーダヨーコ・gaju