北海道でみつけたすごいやつ。
大ダコとはいうがこいつはデカい。
子供の頃、ほぼ毎年夏休みに親類家族と大勢で三角の海の家に行っていた。
手こぎ船を借りて海へ出て叔父さんとガラカブでも釣ろうと針を
下ろしたらタコが釣れて小さな船にへばりついて歩き回る。
それがもう怖くって、でも立って逃げると青黒い海に落ちそうで
それも怖くて。まして船がひっくり返ろうものならと思うともう
死さえ予感して泣きわめいたものだ。
この足を見てふとそれを想い出した。こんなタコ、嫌いだ。
そんな三角の海でぼくは溺れて見ず知らずのおじさんに助けてもらった。
あれ以来泳ぎが苦手だ。それでも三角の海だけは嫌いにはならない。