天草の古民家
いくつか用事が重なって天草、五和に行ってきた。
そのひとつが朝虹窯。
自然と人のつながりを深く考える余宮さんの窯元だ。
永く愛されるために作る彼の作品が私は大好きで、特に食器は我が家で
重宝している。
以前、余宮さんと熊本市内で酒を飲んでいたとき、
「天草で一番古い古民家を工房として借りたから遊びに来てください」と言われていた。
アトリエには何度も伺ったが、今回初めてその古民家にお邪魔した。
明治元年に建てられた家はもう8年ほど空いていたらしい。
それを余宮さんが借りて再生しながら使っている。サッシなど一切なく昔の景色を
そのまま残す素晴らしい遺産だ。
もともと余宮さんの作品は東京のお客さんが多いのもあるだろうけど
都会の人がたまに泊まっていったりもするとのこと。
ちょっと寄るだけのつもりが、居間に座って縁側から樹齢100年を越える庭の木々を
眺めながら余宮さんと話していたら、あっという間に時間が流れていた。
今度は焼酎を抱えて泊まりに行こうと思う。
ご馳走はこの近辺の海と畑にたんまりとあるから。
なんだかここ数年で海がどんどん好きになっていく。
ずっと山派だったのになぁ。