The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

白亜紀の手

先週、恐竜の町「御船町」に行きまして、新しくなった恐竜博物館にお邪魔しました。
そこに玄関正面で出迎える、おそらくは実物大の巨大で精巧なティラノサウルスがいまして、学者さんの精密なデータを元に作られていますからそれはリアルなわけです。それをじーーっと見ていたらふと疑問が。それはティラノサウルスの手があまりにも小さいということ。これ一切なんの役にも立たないですよね?
エサをおさえるにも短い。そもそも口にも届かない。身体が横になったポジションから起き上がるにも支えようもない。親指らしいものもなく、2本のかぎ爪だけなのでモノもつかめない。模型のようにいつもこんなに怒っている訳でもないだろう彼が、この手を必死に使おうと精一杯伸ばしている絵を想像するもギャグにしかならない、この手はいったい何の為に有り続けたのだろう。
でも、僕が知るかぎり脚しかない動物はいないはずで、鳥は羽に進化したり、4本脚の動物になったり。脚がないならヘビとか魚みたいにもう何もない。だから神様的には一応残したのかなあ。

白亜紀は想像を絶する世界です。


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