The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

XT500とベスパの、next stage。

相変わらず、XT500をちまちまとイジっている。

前オーナーの好みで42年かけて一度仕上がっているバイクを、敬意を表しつつも自分の好みに仕上げ直す作業。
幸い部品も比較的安い。バイク屋さんの手を借りずに自分の手で出来るところも多い。そうやってイジりがいがあるのは楽しいが、やっぱりああかな?いややっぱりこーかなと、XT500の残像が頭から離れない。
ただ、どノーマルに戻したい訳でもなく、自分の好みのイメージも構築しながらだから、ちょっと厄介。夢にさえ頻繁に出演してくる。困ったものだ。(オマエがね)

だけど、あちこちバラして中身を確認しては部品発注したりするお陰で、随分と構造が理解出来る。アナログの良いところはこんなところだろうから、コツコツと触って愛着を増していきたいと思う。

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先日ヘッドライトユニットを交換。旧いのは再塗装、再メッキに出す予定。ついでに配線周りも理解できた。新しいバイクはイモビライザーに不具合が起きるからバッテリーさえ外せない事を思うと気軽に玩具をイジる感覚。


それと、もう一つ大きな出来事。
16年乗ってきたVespa 125 ET3(primavera)をついに手放した。
ベスパについては、このブログにはあまり書いていないけど、大のお気に入りでいつも自分の側にあった。近所のスーパーの買い物から九州ツーリングまでなんでもこなしてくれて走りも最高に楽しく、スクーターということはあるけどもメインのバイクが入れ替わってもずっと手元にあった。
だけど、XT500が来ることになった時になんとなく、ベスパもそろそろ手放して終焉の体勢を作ろうかと思い始めた。

そんな時に旧い友人がたまたま乗ってくれると言う。
永年連れ添ったベスパを普通に中古屋さんに出す気はなかったので、喜んでお願いすることにした。だから、気分は全くドナドナではない。このベスパにはまた新たなステージが待っている。

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むしろ友人の元で新たな輝きを放つことだろう。いってらっしゃい。


ベスパのスペースが空いたことで、少し広くなったメンテナンススペース。ここでこれからもXT500をあーだこーだとイジっていこう。オーナーが変わってもそれぞれのバイクが次のステージで輝いていけるように。

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その後、ウインカー、フェンダーも変わった。相変わらず夢に出てては進化を繰り返す。