来たるべき冬のために
今日、ふたつの宅急便が届いた。
ひとつはキャスケット。もうひとつは写真集。
昔大好きだった帽子の世界に戻るべく、今年の夏はパナマ帽を被ったが
冬にパナマだと、アタマが常夏の人みたいに思われてしまうので、考えたあげく
キャスケットにしてみた。
最初は巷で探すも流行りのデザインばかりで本来のカタチが見つからない。
妙にデザインが入ってると大人っぽくならないので結局New York hatの
黒スウェードを発注することにした。
そして、中平卓馬の代表作「来たるべき言葉のために」。
もちろん遙か昔から知っていた写真集だけど、オリジナルは70年代に絶版だし
復刻も高くて敬遠していた。
なんて、かっこいい写真なんだろう。最初の1ページからぞくぞくする。鳥肌がたつ。
感性が尖りまくったモノクロームの写真は今の時代に必要な、人間が本来持つ
躍動感を教えてくれる。
少し肌寒くなったこの頃、自ら寒さを外で感じたくなるようなストイックな味を
食らうのは気分がいい。感性を磨くには秋の過ごし方は重要かもしれない。
Nikon D3