The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

水俣

何年ぶりだろう。昨日は久しぶりの水俣でした。

10年ほど前、熊本のフォトグラファー仲間で「Photoglamour」という雑誌を
作っていた。駆け出しのわたしは恥ずかしい写真を世には出せないと必至で
撮っていた頃です。3号目だったか、水俣の仕切り網が数十年ぶりに撤去される
という歴史的な出来事があり、「世界中のメディアが取り上げてきた水俣
熊本のフォトグラファーが撮らないのはいかん。今こそ撮ろう!」と、
1冊まるごと水俣特集を組むことになり、わたしはメインの写真を航空写真で
撮影し最後の仕切り網の姿を空から残しました。
しばらくして週刊朝日から連絡があり写真を掲載させてほしいとの依頼。
見開き2ページに駆け出しフォトグラファーの写真が載ることになりました。
あの頃学んだ「初動を自ら動けば叶う」、は今も自身の重要な教訓となっています。

そんなこんなで水俣は私にとって思い入れのある街です。

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 作品「恋路島」2008