The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

お色直し

友人から譲ってもらったジムニーSJ10。この夏は仕事が思いの外忙しくてじっくりと楽しむ暇がなかったが、仕事の合間に乗るSJ10は20代後半に乗っていたオンボロ幌ジムニーの記憶のまま楽しいクルマ。友人が大切に乗ってきたクルマでもあるし、旧車なのでここらでお化粧直しをしようと思った。ここはとある板金屋さん。ご主人は年配ではあるが長年の経験と腕の良さでとても信頼のおけるお店。もう何台ここでお世話になっただろうか。「まーた変なクルマばもってきたろー。」と、いつもの笑顔で言われる。それでも、チマチマとした面倒くさい要求に「はいはい。なんさまこぎゃん感じになっとよかんな。どぎゃんがしとく。」と、熊本弁らしいファジーでクレバーなトークだけで仕上がりはいつもGood!職人としての誇りは日々の丁寧さに自然に現れているだけでそれを売りにはしない。こういう職人さんがぼくらの日常を支えてくれているのだ。こだわりをブランド化する欧米とは違う日本の美学か。日常の全てにすさまじいこだわりはいらない。なのに満足度はたっぷり。これってシアワセ。

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