The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

ライブペイント

先週、村井健太郎さんの個展を観ようと長崎書店に軽いノリで顔を出したら、ちょうど健太郎さんがライブペインティングをやってる最中だった。背後では憧れの健太郎さんが描く姿をひと目見ようとヤングな高校生集団が瞬きもせずに、健太郎さんが描く度に動く肩胛骨を注視している。健太郎さんはもちろん真剣だけど、そのヤングなファンの取り巻きのオーラもまたただ者ではなく、これで僕が不用意に「おつかれっす!」などと軽い挨拶などしようものなら、きっとヤングにクレヨンで八つ裂きにされるんじゃないかと思った。だから挨拶は控えたがこっちは写真家なわけで眼前に被写体がいるのに、オーラに圧されて撮らないわけにもいかない。ヤングにも健太郎さんにもすまねえとは思ったが、クレヨンにシャッター音を重ねながら撮影させてもらった。やがて健太郎さんが描き終わると、一気に会場の空気は和み八つ裂きは回避。健太郎さんも「あぁ、写真は森さんだったんだ。」と笑顔。後日のツイッターでもフィルムカメラのシャッター音が描いてて心地よかった、と言ってくれてちょっとほっとした。気分悪くしたらヤングから待ち伏せされるかもしれないしね。

Scan738
Olympus OM4 zuiko28mm f2.0 / Kodak E100G

描きながら確認している健太郎さん。帽子が似合ってて格好良すぎ。そりゃヤングなファンもつくよなー。オレもやっぱ帽子かなぁ。笑