The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

新年だから、デスクトップにパワーを

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明けましておめでとうございます。

今年は暖冬なので、年末年始もちょろちょろとXT500に乗っています。
写真は年賀状ではなく、自分のPCのデスクトップ用に作ったもの。

昨年から元気に爆発している阿蘇は、人間の生活には少し厄介かもしれませんが、地球の生命力を感じられて、パワーをもらうこともできます。
これをデスクトップに貼って、自分も気合いを入れていこうと思います。

今年もよろしくお願いします。

XT500の12V化と冬の阿蘇。

気がつくとあっという間に年末。年内に記録として書いておかねば。
XT500はそれなりに進歩しています。

まずは、秋口の車検。

車検はどこででも通せるけど、気になっていた案件を車検と共にやりたいと思っていたので、購入先の福岡、フランドルさんにお願いした。

案件とは6V→12V化。

色々調べると、XT500をすんなり12V化するパーツはほぼなくなっていて現行SR400の部品ではなかなかに加工が必要。今後メンテのしやすい方法で丁寧にカスタムしてくれる所と考えると、経験と知恵の豊富なフランドルさんがベストだと思いお願いすることにした。
有り難かったのはXT500に無加工でセットできる、メーカー在庫のない一型前のSR400用ほぼ未使用ジェネレーター(秘蔵)をフランドルさんが譲ってくれたこと。ハーネスはフランドルさん馴染みの業者で製作して全て入れ替え。その他、バッテリーは積みつつも、バッテリーレスキットも組み込んでもらい、当然のことながらライト類も12V化で明るく安定して、電装系は一気に進化した。お任せしたので、写真は一切ない。

そうやって12V化と車検作業で1ヶ月ほど預けている間に、TT500用ステップを入手。シルバーだったから黒に塗装したのだけど塗料の説明書きに「150〜200℃で1時間熱すると固着」と書いてあったから、コーヒー缶に詰めて庭で焚火して加熱。絶妙に仕上げてやった。

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f:id:graphes:20191216175652j:plain薪での火のコントロールならお手の物。イノシシ肉からステップまで自在に仕上げる。


また、同時期にタコメーターも入手。
実は購入時からスピードメーターは海外仕様、タコメーターは日本仕様だった。その為にライトを点灯すると左が赤っぽく、右が緑に光って安物の3Dメガネみたいでなんとも格好悪い。運良く今回海外仕様のタコメーターを入手できたので、運転しながら眺める景色が落ち着いた。ちょっとヤレたメーターだけど磨いたら愛着が湧いたからしばらくはこのまま。その内二つともオーバーホールに出そうと思う。

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磨いたら気に入った。なんでも新品化せずに時間の経過を楽しむのが結構好み。

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無事に取り付けた。針の震えもなく作動は良好。

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これは日本仕様のスピードメーター。何故にデザインが違うのだろう。




さて、電装系が進化したら次にしたいことができた。

まずは、レギュレーターのパンクを監視したいから、電圧計の取り付け。
XT500にデジタルメーターは付けたくないと思って、今回はPoshのアナログメーターを購入。だけど、届いたら思ったより、デ、デカイ。。。これなら超小型のデジタルメーターの方がよかったのか??

まあ、買ったものは仕方ない。
見てるうちになれるかもしれないし。とにかく監視が先、ということでとりあえず暫定で取り付け。

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ライトオンでも14〜14.5Vを安定して差している。今の所問題なし。

メーターのシルバーを黒に塗ろうかなぁ。場所はホントに暫定だけど今後どこに付け替えようかなぁ。いや?見慣れていくのか?と、悩み中の電圧計。


そして電気系を触るついでに、USBも装着。

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旅人には必須のアイテム。12V化の恩恵。

都合がつけば1日中どこへでも走り回る性格なので、USB電源は自分には必須。12V化と共にこれで安心して旅に行ける。


そして、

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焼付け塗装のTT500用ステップ。踏み心地良し。

焼き付けたステップも装着。以前は購入当時からのロード用ステップだったから、これでようやくロードっぽいところがなくなってエンデューロバイクになった。

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だいたい仕事を終えてからの夜作業になる。老眼の目にはLEDライトが必須。またXT500は部品がイチイチ黒だから見えないんだよね。w


ということで、冬の阿蘇を走り回っています。
凍結したら走れないから、そろそろ走り納めだな。

因みに、写真はPCならクリックすると大きくなります。
小さく見るのとはゼンゼン違うから、できる人は是非。

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相変わらず大爆発の阿蘇をバックに。

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ランクルも車検を終えて、スタッドレスを履いた。
XT500で来れなくなったら、70の出番。




















XT500で高知、四万十川のほとりでキャンプ

今年も海を渡って、四国へ行ってきた。

本当は8月に行く予定だった(G310GSで)のだけど
急にバイクが変わることになり、予定変更。

結果、バイクキャンプには最高の季節に行くことになった。

初日は朝から雨。
カッパ着て、阿蘇→竹田→臼杵からのフェリー。
寒くはない。

船からの海はどんより。
あまりテンションは上がらないが雨はやんだ。

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妄想では、八幡浜港に上陸後は四万十川沿いを楽しみながら、できたら軽く林道にも入りながら、などと思っていたけど、変わらずどんよりの中、山間に入っていく訳で、いつ雨が降るか分からない。そして標高の高いところは冷える。

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相変わらずツーリングに行くとご当地のお茶かミネラルウォーターを買う。


結果、初日は体力を温存しつつ、高知市内のホテルへ直行することにした。

ホテルへ入ると速攻でシャワーを浴びて温まり、一息。
毎度食べずにはいられない鰹のたたきをいただきに街へ。

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これがあるから毎年のように行く。高知の鰹にメロメロ

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四万十川のなんとかエビ。名前忘れた。美味い。

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鰹を食べたらお決まりの屋台。温暖でゆるい高知のこの雰囲気が好き。

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屋台の餃子がなぜか美味い。人気店は何十人も並んでるけどそうじゃないお店も美味いよ。


ダメな夜を過ごした翌日。

すっかり晴れ渡ったのでテンションUp。
高知の大自然を味わいに街を離れる。

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くろしおライン沿いを楽しむ。今回のキャンプ道具はかなり軽装。



軽く高知の海を堪能したら、仁淀川の脇を上がって山間へ。
海も山も川も、高知はどこもいい。昨日のダメな自分を清めてくれる。

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仁淀川下流。ここでもキャンプしたいけど帰りの距離が増えすぎるので今回はパス。

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いつか、あそこでキャンプしたいなぁ。



高知の川沿いはキャンプ場でなくても、場所さえ選べばどこでもキャンプできる。そしてキャンプ場と名の付くところでもほとんど無料。なんて幸せなところなんだ。

仁淀川のほとりにも素晴らしい場所がたくさんあるけど、明日の帰りの時間を計算すると距離が厳しいので、今回は高知西寄りの四万十川に場所を設定することにした。

高知ってめっっちゃ広いから、困る。

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仁淀川中流。ここもいい。どこも混んでない。そして無料。神。

バイクには天国のような高知の道路。
深い山の谷沿い、美しい川を横に見ながらひたすら走る。景色が似すぎてどこを走っているか分からなくなる。

途中の町でお腹が空いたので、鰻をいただいた。
四万十川の天然の稚魚を育てた四万十鰻。美味い!一番安いうな丼でも十分な量。

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四万十町の「うなきち」。小さな町だけどお客さんが並んで待つ人気店。

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天然ではないけど四万十の気分を味わうために鰻をいただく。

 

それから、また1時間ほど四万十川沿いを走る。
場所を探しているうちに夕方になってきた。夏ならまだゆっくり探せるけど山間部で日が暮れるのも早い。ふと通りかかった十和という小さな町で昔の記憶を思い出した。たしかドカティに乗っていた10年ほど前にキャンプした場所だ。
やったことのある場所は色々判断がつきやすい。距離も十分に走ってほどよく疲れているし、今回はここをキャンプ地に決めた。

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四万十川の目の前にとっととテントを張る。

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近くにぽつんとある温泉旅館。夜8時まで温泉のみ可。

テントをちゃちゃっと張って荷物を下ろすと、身軽になったバイクにまたがって温泉に向かった。心の底からゆったりと落ち着く。
都心を離れて澄んだ空気に満ちた四万十川のほとりで気温はほどよく涼しく、山間に静かに暮れていく夕暮れ。この感覚は言葉にはできない。来てよかった。

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温泉から帰ると空が赤く染まっていた。


温泉から戻るとテント内に転がる。今回はかなり身軽にやってきたので道具も少なめでタープも椅子も置いてきた。でも、テント内でゴロゴロするのも僕は好きだ。
ちょっと遅い昼食でお腹もそんなに空いてなかったので、途中のスーパーで買っておいた600円程度の小さな松茸でお吸い物のようなスープを作った。自然の力で心が満たされたので、なんだかこれで十分。

 

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松茸のスープ。香りで満たされる。久しぶりに焚き火のないキャンプ。


夜をゆったりと過ごして、早めに就寝。
明日は午前中の船に乗るためにちょっと早い。最高に心地よく眠れた。

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涼しくて虫もいない。1年に一度くらいしか味わえないキャンプの夜。

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テントの中でゴロゴロ。おやすみなさい。


早朝からちゃちゃっと片付けて荷物を積み込む。荷物が少ないと楽。このスタイルに慣れると、もうミニマムキャンプしかやりたくない。霧に囲まれたちょっと肌寒い四万十川沿いを走って、八幡浜港ヘ向かう。少しもの悲しい帰り道も旅の醍醐味。日常で孤独を味わうのは難しいから、旅はいいのだと思う。

フェリーに乗ると、キャンプをした側の自販機で買ったお茶を飲んだ。

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また、来るよー。







XT500で秋を満喫中。と、整備日記。


ベスパとのお別れ以後、XT500との二人きりの生活は、濃密な日々。

季節柄、仕事柄、最近は阿蘇に行くことが多く、特にロケハンなどは小回りの効くオートバイで行った方が仕事もはかどる。

XT500は大活躍しています。

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これでも仕事中です。

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阿蘇はどの季節も素晴らしい。



もちろん、機材を抱えた本番ではクルマでやってきていますよ。(言い訳)

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撮影中のオフショット。

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XT500の心地よい鼓動と阿蘇の景色のマッチングは最高です。



濃密な生活は走っているばかりではなく、整備も進行中。

メーターのダンパーゴムが劣化して溶けていたので、部品注文。相変わらず純正部品があることに感謝。

メーター付近をバラすと薄汚れていたので、半日かけて磨く。
組めば見えないところだけどそうもいかない。女性が下着に気を配るようなものだ。
(そうだろうか?)

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メーター周りは走っている時、常に見えているから気分スッキリ。

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フューエルコックを触る度に、なんだか湿っているような気配。
これも怪しいので交換した。

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シートを外した姿。これでフロントフェンダー外したらアメリカントラッカーだ。それもそれで好き。

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ケニーロバーツ時代のTT500風。ヨーロッパのオーソドックススタイルと違ってポップ。



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タンク外したから磨けるところは綺麗にする。拭くのはタダ。

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新しいフューエルコック。燃費が2km向上。w

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オイルフィラーキャップ兼、油温計も読みにくかったから交換。

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油温計を交換したけど、このヤレ具合が好きで捨てきれない。
そのうちまた古いのに戻すかもな。



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徐々に自分仕様になっていくXT500。
まだ完成は遠いけど、それもまた楽しい。



XT500とベスパの、next stage。

相変わらず、XT500をちまちまとイジっている。

前オーナーの好みで42年かけて一度仕上がっているバイクを、敬意を表しつつも自分の好みに仕上げ直す作業。
幸い部品も比較的安い。バイク屋さんの手を借りずに自分の手で出来るところも多い。そうやってイジりがいがあるのは楽しいが、やっぱりああかな?いややっぱりこーかなと、XT500の残像が頭から離れない。
ただ、どノーマルに戻したい訳でもなく、自分の好みのイメージも構築しながらだから、ちょっと厄介。夢にさえ頻繁に出演してくる。困ったものだ。(オマエがね)

だけど、あちこちバラして中身を確認しては部品発注したりするお陰で、随分と構造が理解出来る。アナログの良いところはこんなところだろうから、コツコツと触って愛着を増していきたいと思う。

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先日ヘッドライトユニットを交換。旧いのは再塗装、再メッキに出す予定。ついでに配線周りも理解できた。新しいバイクはイモビライザーに不具合が起きるからバッテリーさえ外せない事を思うと気軽に玩具をイジる感覚。


それと、もう一つ大きな出来事。
16年乗ってきたVespa 125 ET3(primavera)をついに手放した。
ベスパについては、このブログにはあまり書いていないけど、大のお気に入りでいつも自分の側にあった。近所のスーパーの買い物から九州ツーリングまでなんでもこなしてくれて走りも最高に楽しく、スクーターということはあるけどもメインのバイクが入れ替わってもずっと手元にあった。
だけど、XT500が来ることになった時になんとなく、ベスパもそろそろ手放して終焉の体勢を作ろうかと思い始めた。

そんな時に旧い友人がたまたま乗ってくれると言う。
永年連れ添ったベスパを普通に中古屋さんに出す気はなかったので、喜んでお願いすることにした。だから、気分は全くドナドナではない。このベスパにはまた新たなステージが待っている。

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むしろ友人の元で新たな輝きを放つことだろう。いってらっしゃい。


ベスパのスペースが空いたことで、少し広くなったメンテナンススペース。ここでこれからもXT500をあーだこーだとイジっていこう。オーナーが変わってもそれぞれのバイクが次のステージで輝いていけるように。

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その後、ウインカー、フェンダーも変わった。相変わらず夢に出てては進化を繰り返す。