G310GSのリコール修理完了
G310GSにリコールが出ました。
内容は「メインフレームのサイドスタンド接続部において、フレームの強度が不足しているため、過度な過重により、当該接続部が変形することがある。そのため、サイドスタンド使用時に車体の傾きが大きくなり、最悪の場合、当該接続部が折損し、車両が転倒するおそれがある。」
とのこと。
見たところ自分のバイクにはまだ損傷はなかったようですが、バイク屋さんからは「サイドスタンドをかけてシートに腰掛けたりはしないでおいてください。」と言われつつ、早々にリコール対策に出す。定期点検、オイル交換なども出したかったので一度に済ませました。
帰ってきたバイクのスタンド付近をじーーーーっと見る。
ウーーン、よくわからん。。
(追記)
その後、日常乗ってわかったこと。
養成ギブス並みに重かったスタンドの上げ下げが、スムーズになっていた。
スプリング自体が変わったのかな。急激な変化。
まあ、ディーラー対策済みということで、秋のバイクシーズンを楽しみたいと思います。
尚、5月以降の販売車両については最初から対策済みのようです。
G310GSで、ちょっとゆるいソロキャンプ
以前からモーターサイクルソロキャンプをやると言いつつ、なかなか行けずにいましたが、ようやく行ってきました。
目標は、九州山脈の山奥のどこか良いところを探し、野宿スタイルで入ること。
の、つもりだったのだけど。。。
まずは当日になって、スケジュールのコントロールが効かずに出発時間が大幅に遅れて、なんとか出発したのは午後3時半過ぎ。夏で明るいとは言え、もう夕方前。
今から九州山脈までバイクで走って場所探しから始めると、もう真っ暗になってしまう。スタートから最悪。さすがにそれは無理だと思い、無理せずに高千穂周辺のキャンプ場を目指すことにしてみた。
心は少々慌てつつ、夕方4時半過ぎに南阿蘇まで辿り着く。
なんとまあすっかり秋の気配。熊本市内のお昼は煮えたぎるほどの暑さだったのに、シャツ1枚で走る南阿蘇はやや肌寒いほど。ほぼ、夏装備でやってきてしまった僕は、この気温で高千穂の標高はもたないと判断。一度は上りかけた高森峠をUターンして、高森町の鍋の平キャンプ場へ行ってみることにしました。だいぶ近いぞ。
夕方の鍋の平キャンプ場は、普通にキャンプするには完璧に近い過ごしやすい気候。
キャンパーさんもまばらでほどよく、ソロバイカーさんは他に2台。最初のソリッドな計画とはまったく違う方向になってしまったのだけど、まーーーーー仕方ないか。
心地いいまったりキャンプのスタートとなりました。
6時過ぎ。
日暮れにはまだちょっとある。
ぼちぼちと設営開始。
こういう時ソロスタイルは道具が少なくて楽。のんびりやっても15分ちょいで形ができます。木の側にオートバイをつけて、ハンモックテントを張りました。
設営を済ませたらビールが飲みたくなったので、空になったオートバイに乗ってビールを買い出しへ。夏になったら飲みたくなるバドワイザーが売ってあった。薄いサラサラした味が沖縄のオリオンビールに似ていて好き。
とっとと火おこし。
明るいうちに近所の木々を拾う。キャンプ場では炊事棟に前のキャンパーさんが余った薪や炭を捨てていく人もいるので、それも少しいただく。売り物の薪などは火がつきやすいので、それで火をおこして、拾った木々を後から投入する。今回は暖まる為の薪は必要ないので少量で十分。
夜7時半過ぎ、そろそろご飯の準備。
ひばり工房のベーコンでベーコンチーズバーガーを作る。昔ハンバーガー屋で鍛えた腕の見せ所。めっちゃ美味いんです、これ。バンズ(パン)もパリッと焼いてチーズをとろりと溶かすのがコツでしょうか。ハンバーガーとバドワイザーは合う。
100円で4個入りの安っいチーズがスーパーにありますよね。あれって、ナイフで絶妙な厚さ(薄さ)にスライスして食べると不思議と美味しくなるんです。個人差があるでしょうから超グルメの方にはお奨めしませんが。食感というのは味覚に大きく影響しますね。(超余談)
バドワイザーと一緒に買ってきたカップに入ったロックアイスをシエラカップに入れて、スコッチと共に肴を。鳥や虫の声が響く暗闇でいただくとヘタなバーよりも美味い。本を読みたいのだけど、キャンドルランタンでは光量不足。残念。
今回のこだわりと言えば、バイクキャンプには少々お荷物だけど、パーコレーターを持ってきた。アメリカ西部時代からあるらしく、外でコーヒーをドリップする手間を省いて専用ポット(パーコレーター)を直火に投げ込んでコーヒーを作る、という道具。
これも外で飲むから美味しいのかもしれないけど、これにはこれの美味しさがある。深煎りの豆を粗挽きで使うのがお奨め。
僕のパーコレーターはUSAコールマンのアルミ製で高級感のかけらもないヤツ。こういう道具に高級感は似合わない、と思う。
翌朝、6時過ぎに起きる。キャンプでは太陽が出ると起きますよね。
昨日使った道具を、顔を洗うついでに炊事棟に持っていく。これまた道具が少ないので楽。ちゃちゃっと整えたらお腹が空く。人間って食べてばっかりだなぁ。
朝から火をおこすと、完全に鎮火させて焚火台を片付けるまでに時間がかかるので、手を抜いてシングルバーナーのスベア123Rを使うことが多い。約60年前から一切進化しない性能とスタイルが大好き。またまたベーコンチーズバーガーを作りました。違うハンバーガーにしようかと思ったけど面倒になった。キャンプの朝は何かとずぼらになる。
いつも持って行くライターはジッポーではなく、100円ショップに売ってあるジッポーもどき(もちろん100円)。昔、煙草を吸っていた時は結構こだわったジッポーを持っていたけど、いつの間にかどこかへいった。今更、キャンプの為だけに買う気もなく、ヘンなデザインのジッポーもどきを買って、外側のケース部分を焚火に数時間投げ込んでほったらかす。回収したらいい感じになっていた。因みに気が乗るとストライカーで火をつけるけど、やはり朝は面倒くさい。
ソロにはイスカのコンパクトクーラーバッグミニサイズ(10×15×8cm)を持っていく。
めっちゃ小さい。でも、これに入る程度の冷蔵食品しか持っていかない。食材が余るのがキライ。ゴミがやたら出るのもキライ。意外とこれで十分。個人的な好みです。
すっかり楽しいだけのキャンプになってしまった。
次回はもうちょっとソリッドに、頑張ります。
夏の九州をG310GSで激走
命の危険を感じるほどの猛暑が続いているようですが、だからと言ってバイクに乗らずに家にこもっている訳にもいかない。
対策はそれなりに講じつつ、お盆は九州をぶらぶらして来ました。
まずは長崎、大村湾周辺。
そりゃあもう暑い。海辺だし。でも景色は最高に良かった。
新しく「Enduristan sandstorm 4H tankbag」を購入。
タンクバッグはなんだか邪魔な気がして購入をためらっていたのだけど、もっと早めに買っておけば良かった。便利です。
あてもなくウロウロしたので、ろくに説明もできないけど、夏を感じるならこの季節に一度は海辺をツーリングするべき。ザ・夏!な1日でした。
それから3日後、宮崎県の椎葉村へ。
曇りでもあったのだけど、さすが九州の秘境。この猛暑にも関わらずバイクで走ると震えるほど寒かった。。。
美しい川や湧水があちこち流れる地域ですが、水をたくさん含む木々、山々は本当に涼しい。いや、寒い。日焼け対策で来ていた薄手のジャケットのファスナーを首まで上げて防寒対策していました。
てっきり暑いと思って、川辺で足でもつけながら食べるつもりで持って来た冷麺。
美味しかったけどね。。。セレクトミス。
翌日は熊本が誇る日本三大急流の球磨川沿い。
ここは、ちょっと暑い、けどたまに涼しい。と、ちょうどいい。
川も見とれるほどに綺麗。
このあたりの鉄道用陸橋の土台は、明治時代に造られているものも多く、見応えあり。週末には蒸気機関車も走るので雰囲気抜群です。
球磨川下流から県道(険道)を抜けて、芦北方面へ。
不知火海(しらぬいかい)とローカル線のおれんじ鉄道の線路が美しい。車両は1〜2両編成で走っていると可愛いです。ちなみに僕は鉄道マニアではありません。
今回は全て日帰りでしたが、旅はやっぱりいいですね。
G310GSにハンドガード装着
G310GSにハンドガードを取り付けた。
乗れば乗るほどダートに入る楽しさが盛り上がっているのだけど、万が一の時に手とレバーを保護してくれて、見た目にも精悍な雰囲気になるハンドガードは、購入前からずっと欲しかったパーツ。
購入したのは英国製の「Powerbronze」。
たいした理由はないが、まだG310GS用のアフターパーツが少ないなかで、それなりに信用できるメーカーを選んでみたつもりです。
英語版マニュアルを見ながら取り付けていく。
まずは、オリジナルのバーエンドウエイトを外して、そのパーツも流用(一番左)しながら下の写真の順番に本体に差し込んでいく。
バーエンドから伸びた本体の内側は、てっきりハンドルバーに固定されるものだと思っていたら、左右レバーの付け根のネジを使って固定される作り。レバーの根元に付属のステーを取り付け。
後は本体を取り付けるだけ。簡単ですね。ミスのないよう、車体などに傷を入れないようにのんびりとやった結果、所用時間30分ほど。
正面側からの見た目が確実に精悍になった。と、思う。
転倒対策パーツなのだけど、コケて傷など入れたくないぞ。安全運転しよう。
G310GSの旅「水源、ヒゴタイと赤川温泉」
暑いので仕事を早く上がって、涼しい阿蘇方面へG310GSで向かった。
どこ、という目的もなく、行きながら考える。
バイクを楽しむというよりは、半日でも「旅」をしたい。
大型バイクから排気量を落として、明らかに乗り方に変化が出ていた。今まではパワーや加速感を楽しんでいたために景色などをつい見逃しがちだったが、GSになって車体も軽く、悪路にも気軽に入れるようになったために、景色も、それまで通り過ぎていた小道にも俄然興味が湧くようになった。いや、そうしたいと思ってGSにしたのだけど、想像以上にこれらを楽しめるようになっていた。
そう言えば、産山村のヒゴタイがそろそろ咲く季節。実はまともに行ったこともないし産山には良い水源も多いから、ちょっと行ってみよう。
夏休みの阿蘇とはいえ、平日の昼間は観光客も少なく快適。あっという間に産山村へ。
まずは馴染みの池山水源にちょっと寄った後、行ったことのない山吹水源を思い出す。池山水源までは交通の便もいいが、山吹水源、ヒゴタイ公園周辺などは軽トラ1台分の幅しかない道も多く、時折、急に砂利道に変わったりする。GSにはもってこいだ。
初めて来た山吹水源は手つかずの自然に近く、素晴らしいところだった。
思わず野宿でもしたい気分になったけど、もちろん道具も持ってきていないし国立公園内だからさすがに気が引ける。冷たくて美味しい水を飲んで、次の場所、ヒゴタイ公園へ。
遊歩道かと勘違いするほど道が狭い。
誰もいないだだっ広い草原、目前の久住、積乱雲、そしてヒゴタイという景色はかなり贅沢。興味のある人がいたら是非、平日に行ってほしい。
まるでトスカーナがロケ地の癒やされ系映画の中にいるような気分で、心がのんびりした。
のんびりしたところで、またある場所を思い出す。
秘湯、赤川温泉。
行ったことはないけど、どこかの情報で見て記憶に残っていた。
忘れたけど、なんとか日本100選にも入っていた。そして、ここから近かった。
良い機会。
GSに跨がり、トコトコと行ってみた。
心がのんびりして、まったく飛ばす気になどならない。
到着。
結論、
スゴイ。凄すぎる。赤川温泉。
旅とか、自然とか、そんなものが好きな方には、どストライクだと思う。
では、そうではない人には。
環境が整っていない訳ではない。不衛生でもない。むしろ古いのによく清潔に保たれている。ただ、来る人の目的次第というか。
ご夫婦で経営されているようで、とても気さくな奥様が対応してくださったのだけど、「立ち寄りで入ってもいいですか?」と、聞くと「はい。大丈夫ですよ。でも、ここは何しろ変わった方しか見えられないお風呂でしてねぇ。」のやり取りから始まった。
ここで、不安を覚える人と、面白いと思う人に別れるように思う。
秘湯がそうさせるのか、お客がそうさせてゆくのか。変わり者の湯。
温泉の質は、凄い!。
いや、とても良いのだけど、良い、を越えている。
夕方に到着して、何かと時間がなく僕は15分ほどしか入らなかったのだけど、自宅に帰ってからも硫黄の匂いが身体中からぷんぷん。個人的には気分がよかったので家では風呂に入らず就寝して翌朝、硫黄の匂いで目が覚めた。どんだけ濃いのだ。
因みにそこのご主人が「これを200ccほど飲んで帰れば身体にめちゃくちゃいいよ」と言ってくれたので、帰りに源泉を飲んでみたら、あまりの濃厚さに吹くところだった。なんというか、一般の硫黄の匂いのする温泉を数十倍ほど濃縮したような。200ccなど、赤川初心者にはとても飲めない。本当にこれはお腹を下すかも、と飲んだ瞬間に思い、持ち帰り用のペットボトルに入れていた山吹水源の水を一気飲みした。良い、のだけど、強い。パンチが凄い。
大好きです、赤川温泉。
帰りもまったく飛ばす意欲など湧かず、夏の阿蘇の夕日を眺めながら帰った。
たった半日でも濃厚な旅は可能。
それを確信した日だった。
G310GSで、究極の涼をもとめてデイキャンプ。
夏ですね。
しかも、ゴリッゴリの。
梅雨が明けた途端に暴力的な夏。もうちょっとどうにかならないものかと思いますが、僕らは地球と共に生きているのでどうしようもない。
せめて涼をもとめて、旅に出ました。日帰りですけど。
実はずっと以前から目を付けていたエリアがあります。
宮崎県五ヶ瀬町から高千穂町を抜けて延岡市まで下っている五ヶ瀬川沿い。
特に途中にある日之影町は10数年前から宮﨑市内にバイクで泊まりに行く時には必ず抜けていくお気に入りのルートで、この日之影町と、五ヶ瀬川周辺をのんびりと散策してみたいと前々から思っていました。
何が魅力かと言えば断崖の山々に囲まれた小さな集落文化と、その谷を走る美しい川。
五ヶ瀬川を中心に流れ込む名前も知らない支流がたくさんあり、その全てが目を見張るほど美しいのです。いずれ川沿いでキャンプをしたいと思っていますが、まだ自分には未開拓の地。まずは日帰りでいろんなルートや景色を発見してみようと思いました。
どこだってキャンプ出来そうなくらい全てが美しいのですが、こうなるとより極みを見つけたくなってしまいます。写真の五ヶ瀬川下流からのんびりと川沿いの道を上流へ向かい、そこからたくさんある支流沿いに入り込んで絶景を探してみようと思います。
正直、1回で把握できるとは思っていません。
また、五ヶ瀬川沿いは2008年で全て廃線になってしまった高千穂鉄道の線路や駅の跡があります。ただでさえ、線路や駅は郷愁や旅気分を増幅させるのに、まだ線路や鉄橋、駅の跡が残り、当時の人々の生活をリアルに思い起こすことができる旧高千穂鉄道沿い(五ヶ瀬川沿い)は心の芯を揺さぶるフォトジェニックなエリアです。
まずはとにかく一度は見ておこうと思い、日之影町周辺では一番有名な鹿川(ししがわ)渓谷までの道に入る。途中、見上げるだけでパワーを感じる霊峰、比叡山と矢筈岳の間を抜けながら約40分。ようやく渓谷に着きます。大きなごろごろした岩をすり抜けていく湧水もまた美しいのですが、足場が悪く沢登りみたいな格好でないと、なかなか水に触れられそうにありません。鹿川キャンプ場にも下見に寄ってみましたが、阿蘇のキャンプ場を知る自分には土地が狭く、お隣さんとの距離も近いので、あまり気分は高まりませんでした。
そもそもこの辺ならキャンプ場じゃなく山に野宿スタイルで入りたい気分です。
鹿川添いも魅力的なスポットでしたが、今回の僕の目的には合わず、とっとと退散。
元の五ヶ瀬川沿いにいったん戻りました。
その後、自宅で地図を見てイメージを高めておいた川沿いを走ります。
仕事でもプライベートでも散々旅をしてきた僕は、都市部では都市計画の成り立ち、自然では地形を読んだりしながら、行ったことのない場所でも魅力的な場所を探し出すことにかなりの自信があります。観光雑誌や食べログなどを一切使わずに美味しい料理店や美しい景色に出会えるのです。これ、イチバンの特技!
そうやって今回発見したキャンプ地はここ。
もちろん前人未踏の地でもないですが道路沿いからは見えず、観光客が何も知らずに見つけ出せる場所でもありません。おかげで地元の家族が一組だけ遊んでいましたが、素敵な場所を発見できました。
2時間半ほど、のんびりと涼みながら食事をして過ごしました。
やっぱりこの状況ならビールだよなぁ。そうなると泊まりだよなぁ。
今回は、はなから下見で来ているのですが、後ろ髪引かれっぱなし。
次回こそは泊まろう。