G310GSで、ちょっとゆるいソロキャンプ
以前からモーターサイクルソロキャンプをやると言いつつ、なかなか行けずにいましたが、ようやく行ってきました。
目標は、九州山脈の山奥のどこか良いところを探し、野宿スタイルで入ること。
の、つもりだったのだけど。。。
まずは当日になって、スケジュールのコントロールが効かずに出発時間が大幅に遅れて、なんとか出発したのは午後3時半過ぎ。夏で明るいとは言え、もう夕方前。
今から九州山脈までバイクで走って場所探しから始めると、もう真っ暗になってしまう。スタートから最悪。さすがにそれは無理だと思い、無理せずに高千穂周辺のキャンプ場を目指すことにしてみた。
心は少々慌てつつ、夕方4時半過ぎに南阿蘇まで辿り着く。
なんとまあすっかり秋の気配。熊本市内のお昼は煮えたぎるほどの暑さだったのに、シャツ1枚で走る南阿蘇はやや肌寒いほど。ほぼ、夏装備でやってきてしまった僕は、この気温で高千穂の標高はもたないと判断。一度は上りかけた高森峠をUターンして、高森町の鍋の平キャンプ場へ行ってみることにしました。だいぶ近いぞ。
夕方の鍋の平キャンプ場は、普通にキャンプするには完璧に近い過ごしやすい気候。
キャンパーさんもまばらでほどよく、ソロバイカーさんは他に2台。最初のソリッドな計画とはまったく違う方向になってしまったのだけど、まーーーーー仕方ないか。
心地いいまったりキャンプのスタートとなりました。
6時過ぎ。
日暮れにはまだちょっとある。
ぼちぼちと設営開始。
こういう時ソロスタイルは道具が少なくて楽。のんびりやっても15分ちょいで形ができます。木の側にオートバイをつけて、ハンモックテントを張りました。
設営を済ませたらビールが飲みたくなったので、空になったオートバイに乗ってビールを買い出しへ。夏になったら飲みたくなるバドワイザーが売ってあった。薄いサラサラした味が沖縄のオリオンビールに似ていて好き。
とっとと火おこし。
明るいうちに近所の木々を拾う。キャンプ場では炊事棟に前のキャンパーさんが余った薪や炭を捨てていく人もいるので、それも少しいただく。売り物の薪などは火がつきやすいので、それで火をおこして、拾った木々を後から投入する。今回は暖まる為の薪は必要ないので少量で十分。
夜7時半過ぎ、そろそろご飯の準備。
ひばり工房のベーコンでベーコンチーズバーガーを作る。昔ハンバーガー屋で鍛えた腕の見せ所。めっちゃ美味いんです、これ。バンズ(パン)もパリッと焼いてチーズをとろりと溶かすのがコツでしょうか。ハンバーガーとバドワイザーは合う。
100円で4個入りの安っいチーズがスーパーにありますよね。あれって、ナイフで絶妙な厚さ(薄さ)にスライスして食べると不思議と美味しくなるんです。個人差があるでしょうから超グルメの方にはお奨めしませんが。食感というのは味覚に大きく影響しますね。(超余談)
バドワイザーと一緒に買ってきたカップに入ったロックアイスをシエラカップに入れて、スコッチと共に肴を。鳥や虫の声が響く暗闇でいただくとヘタなバーよりも美味い。本を読みたいのだけど、キャンドルランタンでは光量不足。残念。
今回のこだわりと言えば、バイクキャンプには少々お荷物だけど、パーコレーターを持ってきた。アメリカ西部時代からあるらしく、外でコーヒーをドリップする手間を省いて専用ポット(パーコレーター)を直火に投げ込んでコーヒーを作る、という道具。
これも外で飲むから美味しいのかもしれないけど、これにはこれの美味しさがある。深煎りの豆を粗挽きで使うのがお奨め。
僕のパーコレーターはUSAコールマンのアルミ製で高級感のかけらもないヤツ。こういう道具に高級感は似合わない、と思う。
翌朝、6時過ぎに起きる。キャンプでは太陽が出ると起きますよね。
昨日使った道具を、顔を洗うついでに炊事棟に持っていく。これまた道具が少ないので楽。ちゃちゃっと整えたらお腹が空く。人間って食べてばっかりだなぁ。
朝から火をおこすと、完全に鎮火させて焚火台を片付けるまでに時間がかかるので、手を抜いてシングルバーナーのスベア123Rを使うことが多い。約60年前から一切進化しない性能とスタイルが大好き。またまたベーコンチーズバーガーを作りました。違うハンバーガーにしようかと思ったけど面倒になった。キャンプの朝は何かとずぼらになる。
いつも持って行くライターはジッポーではなく、100円ショップに売ってあるジッポーもどき(もちろん100円)。昔、煙草を吸っていた時は結構こだわったジッポーを持っていたけど、いつの間にかどこかへいった。今更、キャンプの為だけに買う気もなく、ヘンなデザインのジッポーもどきを買って、外側のケース部分を焚火に数時間投げ込んでほったらかす。回収したらいい感じになっていた。因みに気が乗るとストライカーで火をつけるけど、やはり朝は面倒くさい。
ソロにはイスカのコンパクトクーラーバッグミニサイズ(10×15×8cm)を持っていく。
めっちゃ小さい。でも、これに入る程度の冷蔵食品しか持っていかない。食材が余るのがキライ。ゴミがやたら出るのもキライ。意外とこれで十分。個人的な好みです。
すっかり楽しいだけのキャンプになってしまった。
次回はもうちょっとソリッドに、頑張ります。