里帰りから、旅へ
日曜日。朝日も上がらぬうちから熊本市内を出発しました。
メンバーは玉井夕海、学校の先生の中田さん、舞台女優で照明助手で芸子さんの松本しゃこさん。そして僕。目指すは御所浦島です。
申し合わせのかけらもなく前日夜中に決まったメンバーのミラクル道中の発端は、玉井夕海が昔からお世話になっている人々に挨拶に行きたいとのリクエストですが、想像もしないメンバー構成になってしまいました。
気づいたことは、構成が新鮮だと何が起きるか分からないので、ある程度知った場所でもかなり旅感が増すということ。僕自身スタートからかなりテンション高かったように思います。笑
御所浦に9時ごろ到着。最初の目的地は「民宿エンジョイもりえだ」。この屋号だけでエンジョイさせてもらえますが、ここのお父さんとお婆ちゃんがまた最高にエンジョイさせてくれるのです。
森枝はウチの嫁さんの旧姓ですが、因みにお義父さんまでは御所浦出身です。つまり遠い?親戚にあたることはどうも確実なようです。
烏峠から。御所浦は3つの島からなり、瀬戸内のように入り組んだ島々の間を縫って船が行き交います。その景色は経験したことがなくても日本人の原風景として心にあるようで、郷愁を誘わずにはいられません。
また、驚くほど人の良い島の方々の温かさに触れると更に心が揺さぶられます。
松本しゃこさんはお婆ちゃんとの本当に他愛もない会話の途中で、「あれ?なんで?。。涙が出てきちゃった。。」と、自分でもびっくりしながらティッシュを手に取り、それからずっと顔に当てていました。
いつでも誰でも里帰りさせてくれます。
自慢はもちろんとても美味しいお魚たち。僕自身の経験ですが、熊本で特別に魚が美味しい地域は牛深の海と御所浦の海。海流や水温など色々あるのでしょうが、いつ来ても驚かされます。
もはや親戚の法事のような空気に包まれたお食事処、松苑さんでの写真。さんざん「ビールば飲みなっせ!もう泊まっていくたい!」を連発されましたが、残念ながらお断りしました。もう本当に残念。ずっと居たかったです。
宇宙へ飛び立つロケットがもの凄いエネルギーを使わないと地球から離れていけないかのように、島を離れるときは重力に引っ張られます。楽しかったあとは切ないものですね。
しかし、実はまだ旅はまだ続くのでした。
夕方からは大矢野の旅館、岬亭に1泊しての大宴会。「not long at night製作委員会」締めの打ち上げです。映画もようやく封切りして玉井夕海も来てくれてるから、みんなで都合をつけました。御所浦を離れ、若干センチメンタルになりかけていた自分たちをこのおっさんたちが吹き飛ばしてくれます。
濃い過ぎだろ。
玉井夕海の浴衣姿でお酌。まあ、レアですね。笑
久々にロンドンから帰ってきていた蔵々窯の許斐さんは、世捨て人感が増していた上に太っていたので、ドエスの遠山昇司から説教です。
そして、我が映画を応援してくれた皆様、本当にありがとうございます!!
まだ上映中ですので、ぜひDenkikanまで足を運んでくださいませ。
映画の製作は終わりましたが、僕らはまたきっと旅に出ます。
今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m