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僕は今もフィルムカメラが大好きです。
ローライフレックスやコンタックス、ニコンF3など好きなカメラは一生使おうと決して売らずに持っています。またライカももちろんお気に入りで現在はM5がいつも自分の日常カメラバッグ(仕事用ではなく)に収まっています。
ライカはやはりその写りが独特で誇らしい程の重みと、何かぬめりのある湿度感を持った写真が特徴です。また、メーカーとしての姿勢も写真の基礎を作っただけのことがあり、時代が動いてもライカは動かず、のような肝の据わった雰囲気を感じる会社です。
そんなライカから限定600台「M Edition 60」というデジタルカメラが発売されるようですが、このカメラが個人的にツボに入りました。なんとこのカメラ、デジタルなのに後ろにモニターがありません。つまりフィルムカメラと一緒でその場では確認出来ないことになります。実は何を隠そう、以前から僕はデジタルカメラのモニター排除説を唱えていたのですが、まさかそれをライカが実現してくれるとは驚きでした。笑
写真が本当に上手くなりたいなら、モニターほどそれを邪魔しているものはない、と思います。写真も物作りであり、芸術の一つですから大切なのはイマジネーション(想像力)です。しかし撮って確認しながら、「あ、もっとこうすれば良くなるかな?」とやっていたら視覚という「情報とトライ&ゲット」の繰り返しになり、撮る前の創造性や意外性など、写真ならではの面白みがほとんど奪われてしまうというのが僕の見解です。「情報とトライ&ゲット」はパソコンの方法論であってそれを写真に持ち込んでは本当の良い写真が写せないはずなのです。
まあ、これは相当に好きな人の話であって、一般の人はモニターがあった方が手軽に良い写真を得やすいというメリットもあると思います。
しかし、今回ライカが出した「M Edition 60」はまさに写真本来の立ち位置に還りなさいというライカ社の提言であって、これを買う人は勇気を持って買わねばならないでしょう。限定600台や上質すぎる仕様については個人的には成金ぽくてちょっとウザいですが
、写りの良さとモニターなしの潔さには惚れてしまいそうです。
でもレンズ付きとはいえ、200万円ですからね。さすがに買えないなー。笑
最近はこんなものもあります。
36枚を撮り終えるまでは一切プレビューできないiPhone用アプリ。
みんな僕と同じようなことを考えているんだなぁ。本当の写真好きが世の中にまだまだいると思うと僕は嬉しいです。SかMかで言えば完全にMデスケドね。笑