The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

G310GSで、究極の涼をもとめてデイキャンプ。

夏ですね。
しかも、ゴリッゴリの。

梅雨が明けた途端に暴力的な夏。もうちょっとどうにかならないものかと思いますが、僕らは地球と共に生きているのでどうしようもない。

せめて涼をもとめて、旅に出ました。日帰りですけど。

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実はずっと以前から目を付けていたエリアがあります。
宮崎県五ヶ瀬町から高千穂町を抜けて延岡市まで下っている五ヶ瀬川沿い。
特に途中にある日之影町は10数年前から宮﨑市内にバイクで泊まりに行く時には必ず抜けていくお気に入りのルートで、この日之影町と、五ヶ瀬川周辺をのんびりと散策してみたいと前々から思っていました。

何が魅力かと言えば断崖の山々に囲まれた小さな集落文化と、その谷を走る美しい川。

五ヶ瀬川を中心に流れ込む名前も知らない支流がたくさんあり、その全てが目を見張るほど美しいのです。いずれ川沿いでキャンプをしたいと思っていますが、まだ自分には未開拓の地。まずは日帰りでいろんなルートや景色を発見してみようと思いました。

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全体像や土地勘を身につけるために延岡市まで下る。この川幅でも透明度は抜群。

どこだってキャンプ出来そうなくらい全てが美しいのですが、こうなるとより極みを見つけたくなってしまいます。写真の五ヶ瀬川下流からのんびりと川沿いの道を上流へ向かい、そこからたくさんある支流沿いに入り込んで絶景を探してみようと思います。
正直、1回で把握できるとは思っていません。

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上が新しい国道。早いけど面白くない。五ヶ瀬川沿いをのんびりと旅します。

また、五ヶ瀬川沿いは2008年で全て廃線になってしまった高千穂鉄道の線路や駅の跡があります。ただでさえ、線路や駅は郷愁や旅気分を増幅させるのに、まだ線路や鉄橋、駅の跡が残り、当時の人々の生活をリアルに思い起こすことができる旧高千穂鉄道沿い(五ヶ瀬川沿い)は心の芯を揺さぶるフォトジェニックなエリアです。

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休憩所でひとやすみ。下界と違って暑さが暴力的ではない。

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思わず飛び込みたくなる、高千穂鉄道線路下から見る五ヶ瀬川

まずはとにかく一度は見ておこうと思い、日之影町周辺では一番有名な鹿川(ししがわ)渓谷までの道に入る。途中、見上げるだけでパワーを感じる霊峰、比叡山と矢筈岳の間を抜けながら約40分。ようやく渓谷に着きます。大きなごろごろした岩をすり抜けていく湧水もまた美しいのですが、足場が悪く沢登りみたいな格好でないと、なかなか水に触れられそうにありません。鹿川キャンプ場にも下見に寄ってみましたが、阿蘇のキャンプ場を知る自分には土地が狭く、お隣さんとの距離も近いので、あまり気分は高まりませんでした。
そもそもこの辺ならキャンプ場じゃなく山に野宿スタイルで入りたい気分です。

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こちらは矢筈岳。僕はまだ山登りの趣味はないけど、見るからに魅力的な山です。

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鹿川(ししがわ)渓谷。趣味が沢登りの人には最高ではないでしょうか。

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とにかくどこにでも入り込む気持ちにさせてくれるG310GS。自然に触れたい人には良い相棒です。


鹿川添いも魅力的なスポットでしたが、今回の僕の目的には合わず、とっとと退散。
元の五ヶ瀬川沿いにいったん戻りました。
その後、自宅で地図を見てイメージを高めておいた川沿いを走ります。

仕事でもプライベートでも散々旅をしてきた僕は、都市部では都市計画の成り立ち、自然では地形を読んだりしながら、行ったことのない場所でも魅力的な場所を探し出すことにかなりの自信があります。観光雑誌や食べログなどを一切使わずに美味しい料理店や美しい景色に出会えるのです。これ、イチバンの特技!

そうやって今回発見したキャンプ地はここ。
もちろん前人未踏の地でもないですが道路沿いからは見えず、観光客が何も知らずに見つけ出せる場所でもありません。おかげで地元の家族が一組だけ遊んでいましたが、素敵な場所を発見できました。

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澄んだ水で、湧いてすぐのような滝もあるので、飲み水や沐浴には事欠かない。

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今回は友人と二人デイキャンプで来たけど、テント持ってくればよかった。。

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昼食をのんびりと食べた。川でビールを冷やしたい。

2時間半ほど、のんびりと涼みながら食事をして過ごしました。
やっぱりこの状況ならビールだよなぁ。そうなると泊まりだよなぁ。
今回は、はなから下見で来ているのですが、後ろ髪引かれっぱなし。

次回こそは泊まろう。