回しそうめん
先日、仕事で水俣に行き、かなり久しぶりに流しそうめんをいただきました。
あやふやな記憶だけどあやふやになるくらい昔、おそらくは小学校低学年以来の体験でした。
その頃、機械仕込みのテーブルで水をぐるぐる回して流れるそうめんが流行っていたのか、行楽シーズンに親戚などと遊びに行くと、このテーブルがどこにでもあったように思う。だけど、子供の頃から偏屈な僕は「流しそうめん」って竹から流れてくるもので、ぐるぐる回るそうめんは「回しそうめん」じゃない?って、誰にも言えないけど心の中で思っててなんだかあんまり好きになれなかった。どうも自然じゃないって思ってたようで。
だから、家でガラスのボウルに氷とともに冷やして食べるのは好きだったけど、大人になって自分の足とお金で食べられるようになっても回ってるそうめんがある所には近寄ろうともしなかった。だけど、それは意地とか頑固とかでもなくて、大げさに言うと自分と流しそうめんとのちょっとした人生のズレのような、大げさで小さな現象だったんだろう。
そうやって、かなり久しぶりに、回るそうめんとの出会い。
最高に美味しかった。ぐるぐると回るそうめんを見ながらなぜか癒されているようだった。
なんで今まで行かなかったんだろう。もはやあやふやで分かりません。ただ、また行こうと思った。