The smell of sky

Photographer。知らない土地と、スタンダードが好き。アート、自然、田舎は心がヒリヒリして落ち着く。最近は400年に1度の大地震を経験して新たな悟りを開く。煩悩がある人間はこんなことがないと気づかない。

G310GSを購入してはや10ヶ月。改めて利点と改善点を思う。

2月後半に購入して、はや10ヶ月。
平成最後の2018年バイクシーズンは、G310GSで駆け抜けました。

年末にさしかかり、改めてこのバイクを思い返してみました。

個人的な購入動機は以前のブログでも書いていますが。
BMW G310GS、来ました。 - The smell of sky

以前、所有していたMV AGUSTA BRUTALEは、なに一つ飽きるところなく大好きなバイクだったのに、何故か乗る機会が減っていく。

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手放したけど、今でも乗りたくなる。Fanなバイク

もしかしたら僕は何十年も乗ってきたバイク自体を好きじゃなくなったのか?と、自問自答しながらも、近所乗りから身近な短距離ツーリングでも満足できるように排気量を落としてみようという試みでした。

そして、いざG310GSを手に入れてみると乗る回数は一気に増え、ツーリングの走行距離は縮まることもなく、気分が乗った時の通勤、買い物から、四国1周ツーリングまでサラッとこなしてくれる相棒になり、バイクライフを以前よりも楽しんでいると言っていいほどの1年になりました。
乗り手のライフスタイルが変わっていくなかで好き嫌いとは別に、合うバイク合わないバイクってあるんだなぁ、と実感した1年。

僕にとっては素晴らしい出会いとなったG310GSですが、おかげで視野が広がって今後のバイクライフについて考えるようになりました。

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なによりも、G310GSと出会って久しぶりに感動したのはシングルエンジンの魅力。
G310GSのエンジンは水冷DOHCなので、シングルの「味」というものは希薄な方かと思います。
理想はもうちょっと下からパンチがあれば最高ですが、使い方が分かるとG310GSのエンジンもなかなかに面白く、4500~6000rpmあたりを使ってワインディングを走れば排気量を忘れるほど気持ち良く走れますし、ダートに入ったら車重の軽快さとスムーズなエンジン特性を活かして2~3速でホットに遊べて、GSの末弟と言えどもアドベンチャーバイクの名を堂々と語っていいファンなバイクだと思います。

大型バイクばかり乗っていた僕は、L型ツイン、V型ツイン、ボクサーツイン、4気筒マルチなど、現行エンジンはほぼ楽しんできた(知ったかぶりです。はい)つもりでいましたが、シングルの魅力はすっかり忘れていたことに気づきました。

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そこで、ちょっと妄想をしてみました。
改めて知ったシングルの魅力を、更に楽しませてくれるバイクはあるのか?

僕はこのバイクのおかげでシングルアドベンチャーバイクの魅力を知った訳ですが、ビッグシングルになるとどうなんだ?下から力があって、たぶん長距離も楽、シングルだから車重もそこそこ?けっこうイイかも♡
そんなスケベな浮気心を浮かべてみた訳です。

そして、浮気相手(妄想)の発表。
YAMAHA XT660Z tenere

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ヤマハだけどフランス制作らしい。
かっこいい。。。

好きなんですよね、このデザイン。
アドベンチャーバイクとしてもかなり本格的。
来年700ccになって新型が出るようですが、エンジンがツインになる。



僕なら660だな。。
などと、まぁ浮気の妄想に頭が膨らみ、鼻の下が伸びる訳でした。

そして、今の彼女と比較。(最低)

しかし。
色々と調べてみると。帰ってくるんですね。僕はG310GSに。

【エンジン】tenereのエンジンフィーリングは記事を読んでいるだけでも面白そう。だけど、先にも書いたようにG310GSのパワーは排気量を忘れるほどに十分。もちろん上には上がありますが、日本の林道でそこまでのパワーはいらない。自分にそれを振り回せる技量があればまた別ですが、憧れだけではまた乗らなくなってしまいそう。ダートにさほど入らないならこのエンジンは魅力ですけどね。

【重量】XT660Z tenere / 208,5kg G310GS / 169,5kg
気軽に山へ入れるのは、やっぱりG310GSなんだよなぁ。tenereでもいけるだろうけど軽快さが失われて、精一杯で楽しめないかもしれない。

【シート高】XT660Z tenere / 895mm G310GS / 835mm
tenere乗りの方の記事を読むと、サスペンションのコシもあってシート高が数値以上にかなり高そう。身長180cmクラスの方しか乗ってないんじゃないかな?という感じ。ちょっと自分には厳しいか?

などと妄想しながら楽しんでいるのですが、本当に自分が楽しんで乗れるのは、今のところG310GSなのです。きっと。
それにここでは、僕のtenereへの憧れを語りたいのでもなく比較の一例として書いてみたつもりです。僕自身改めて、G310GSの日本の環境におけるバランスの良さを10ヶ月乗って感じています。女性でも乗れるほどの車重とシート高。長距離でもダートでも扱いやすいエンジンパワーとフィール。砂漠や大陸の国ならパワーが足りないこともあるでしょうが、この国にはフィットしているように思います。
また、250ccオフ車との林道ツーリング、ビッグバイクとの長距離ツーリングのどちらも楽しくこなせる希少なバイクでもあります。

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砂利の浮いた山間部の道路でもびゃんびゃん走るのでMT07は困っていました。他のツーリングでも大型バイク乗りが欲しがるG310GS


それなら、G310GSに今後進化してほしい部分。
モデルチェンジの時に是非取り入れていただきたい部分を妄想してみました。


【 やっぱり、下から盛り上がるパンチの効いたトルクがもうちょっと欲しい】
バランスはかなり良いので、これでパンチが欲しいといえば排気量アップしかないでしょうね。380ccとか。420ccとか。もう限りなく半端な数字で排気量アップ。w

【フロントをダブルディスクに】
まあまあストロークのあるサスペンションを、あらゆる場面でコントローラブルにするのはダブルディスクとマスターシリンダーの大型化でしょうか。指1本でも繊細に入力できるバイクにして欲しい。

【スポークホイール設定が欲しい】
これはもう絶対必須。ライダーの乗り方に合わせて選べるようにしてほしい。

【アップマフラーにして欲しい】
G310Rからの派生だから仕方がないところもあるでしょうが、次回はもうちょっと専用設計でGS寄りに、オフ寄りに、マフラーの取り回しを再設計してほしい。

【メーターをアナログ式のF800GSみたいにして欲しい】
極めて個人的趣向です。好きなんですよねぇ。
F800GSの鏡餅みたいなアナログメーター。

【 以上を進化しつつ、重量キープ】
やっぱりG310GSは軽くてナンボ!軽いから全てが面白い。重くなっていったら、Tenereに浮気決定する。長距離をぐいぐい走れるライトウエイトアドベンチャーであってほしい。

ほしい、ほしいと、おねだりばかり。
でも今後にも期待してるんですよね。10ヶ月経ってもベタ惚れです。

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しかし、シングル。面白いなぁ。
と、また他のバイクも妄想してみる。。。w


(追記)
走行距離4,000kmを超えたあたりから排気音がちょっとだけ大きく、心地よくなったような気がします。計った訳でもないので気がするとしか言えないのですが確かに変わった。やや情けなく静かだった排気音が割とよくなった。と、思います。
こんなことあるのかな。